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2011年4月

25冊の壁

子供に本を読ませようとあの手この手を使うのは古今東西みな同じ。日本の学校では毎朝読書タイムを設けているところも多いとか…。

小僧の学校では、1年25冊というのが掲げられている。1年といっても学校に通っている間だから正味10ヶ月で25冊。1ヶ月2.5冊だ。もちろん、その子供の能力に応じて先生が指導する。1年生のころは10分もあれば楽々読みきる本ばかりだった。しかし5年生になった今年、これはかなり厳しいものになっている。小僧は決して読書はきらいではない。読みだせば、話しかけても耳に入らないほど集中する。しかし、やはりいろいろと忙しい。宿題も時間がかかるものが増えてきた。習い事もあるし、友達とあそばなくっちゃいけない。補習校もあるし…。と結局読書はあとへあとへと押しやられてきた。月1冊の読書感想文のような課題をこなしているだけ…。

学年末が近づいてきて、担任の先生からのチェックが入った。小僧はまだ14冊。ひぇ~。あと11冊もどうするのさぁ。この読まなくてはいけない本もなんでもいいわけではない。必ず担任の先生に見てもらい、OKをもらわないと『読んだ』とカウントされないのだ。もちろん小僧の好みだってある。最近の小僧は、私たち親が全く手がでないような本を読んでいる。「Lord of the Rings」もそのひとつ。映画が流行ったやつだが、大人本のコーナーに並んでいる分厚い本。これがシリーズで合計4冊。老眼気味の目にはなんとも厳しい小さな文字が並んでいる。これを読みたいというのだ。読むのはいいが、1冊読むのにかなりの時間がかかる。到底25冊に間に合わないから…。と大人としての意見を言うが聞く耳を持たない。そして読み出したのはよいがやはりなかなか進まない。そこで小僧は考えた。この本を担任の先生に見せ「他の本より字が小さいし、厚い本だから1冊で2冊分のカウントにしてくれ!」と交渉したらしい。(笑)先生ももちろんOKをくれたようだ。そんな話を聞くとこちらははらはらどきどき。いつそんな知恵を身につけたのか?担任の先生は「彼は立派なネゴシエーター(交渉人)だわ。将来は弁護士になるべきよ!」と笑っていた。なんだか一人でどんどんアメリカ人になっていく小僧だ。

アースデー

今日はアースデー。

今でも国連のアースデーは4月21日でこの日に、日本の平和の鐘が鳴らされるとか。これは当時(1954年)の加盟国約60カ国の貨幣が溶かし込まれていて、鐘を打ち付ける部分には原子力マークが描かれており核兵器廃絶への願いが込められている。ちなみに9月21日の世界平和デーにも鳴らされるそうだ。

1977年4月22日に行われた環境問題についての討論集会を機に、4月22日がアースデーとしてよく知られているようだ。今年もいろいろなところで様々な活動があった。

日本で起こった災害と原発の被害を思うとなんだか偶然とは思えず、今一度地球のこと平和のことなどを考えさせられる。

イースターとパスオーバー

今週末は、イースターとパスオーバーが重なる。イースターはキリスト教でパスオーバーはユダヤ教。しかしどちらも結構重要なものだとか。

キリスト教のイースターは復活祭と呼ばれ、文字通り十字架に貼り付けになって処刑されたイエス・キリストがその3日後に復活したことを祝うもの。春分の日の後の最初の満月の次の日曜日となっている。今年は春分の日が3月21日。ちょうど前日の3月20日が満月だったから、その後最初の満月が4月18日。でその次の日曜日は4月20日。別に疑う訳ではないが、ついつい確かめたくなる。

ユダヤ教のパスオーバーは過ぎ越しの祭りと呼ばれている。神がユダヤ人の奴隷を解放しないエジプトに災いを下そうとしたとき、ユダヤ人たちが犠牲の羊の血を戸の入り口に塗って、災いが「過ぎ越して」(pass over)行ったのでこう呼ばれるらしい。(なんだかアラビアンナイトでも似たような話が…。あれは目印につけられたバッテンを全ての家につけて難を逃れるってやつ。なんかちょっぴり似ているような…)さすがにこちらの方はユダヤ暦を使うので容易に計算はできない。

どちらの宗教にも属さない我が家は、学校が休みなのをいいことに釣りだ、ゴルフの練習だと遊んでばかりだ。

家のお掃除あれこれ

ガレージの開閉ドアの下にたいてい排水溝がある。

中を覗くとなにやら具沢山。

開けてびっくり中にはたっぷりの落ち葉やらどんぐりやら…。なんだか釣り針につけたら餌になりそうなゲジゲジしたやつもわんさか。これを放置すれば、もちろん集まった雨水が上手に流れずに溢れでて、ガレージが水浸し…。このゴミがこの先のパイプに詰まるともっと面倒くさい。

中身を全て取り出してハイ一丁上がり!屋根の樋は、業者がいて頼むと掃除をしてくれるが、このガレージの排水溝の掃除をしてくれる業者はいない。自分できちんとやっておかないと大変なことになりかねない。

春の釣り

ちょっと前までは思い立ったが吉日。といつでもどこでも簡単に出かけることができた。しかし、小僧が大きくなってきてなかなか親子3人の予定が合わない。やっとやっととれた休み。ちょっと早いけれども…と、カレイ釣りに出かけた。目指すは、ロングアイランドの超高級避暑地ハンプトンの手前Shinnecock Canal。

まだ少し水温が冷たいせいか何の手応えもなし。満潮前に閉まった水門が開く頃に早々と引き上げる。

もともとカレイは釣れたらラッキー!くらいに思っていた。今日の本命はこちら!湖でのマス釣りだ。3月に放流されたマス。これを釣ろうというのだ。出かけた先はロングアイランドの真ん中、Yaphunk。なんとなくのんびりした雰囲気で釣り堀状態。

しかし反対側は自然たっぷりの湖。

こっそりと小僧がリールを巻いている。もちろん例のごとく小僧が釣り上げた。

お持ち帰りぎりぎりの30cmのマス。早速塩焼きにしていただきま~す。今度はたくさん釣って是非燻製に挑戦したいものだ

初夏を感じる…

ジャージャーと水の音がする。どうしたのかと思ったら…

料理長がバスタブで茶色い水を流している。そういえば、2~3日前に水道局から一斉電話がかかってきたなぁ。こちらでは、この時期になると消火栓の掃除(?)を行う。消火栓から大量に水を出すのだ。この時に子どもが居合わせるともう大変。かなり冷たい水が噴き出てくるのだが、全身びしょぬれでの大騒ぎとなる。ある時などは、あと10分くらいで子どもが帰ってくるからと、水道局のおじさんに水を流すのを待ってもらったくらい…(笑)

これとどう関係あるのかは不明だが、家の中では『濁り水』が出る。水圧が弱くなることもある。これも少し水を流し続ければ止まるので、(お天気が良いこともあり)料理長は早速洗車を始めた。この時はできるだけお湯を使わないほうがよい。濁り水がお湯のタンクに入ってしまうと、なかなか全部できらないからだ。そういえば電話では、明日もあるかも…と言っていたが、通常この濁り水は1日で終わる。

この消火栓の噴水と濁り水は、初夏を感じさせる風物詩である。

これがコミュニティー

毎年恒例の小僧の学校でのコンサートが終わった。日本で言うと学芸会?一時間ほど歌を歌うのだが、ギターなどの楽器の演奏あり、ソロでの歌唱あり。そして今年はクラス毎に寸劇ありとなかなかのもの。いつものとおり、地元のテレビ局(とは言っても超マイナーでタウンの会議などを放送している…)が来ていたので、撮ったビデオをDVDに焼いてもらおうと電話をした。

「もしもし。○月○日の△△学校のコンサートのビデオのコピーが欲しいんだけれども」
「まだ放送用ビデオとしてつくっていないわ」(とは言っても最初と最後にテロップが入って、学校名だとか日付などが流れるだけ…)
「えっ。じゃあどうしたらいいの?」
「名前と連絡先を言ってくれれば、出来上がったら教えてあげるわ。それよりもあなた、毎年ビデオ買ってない?」
「そうよ」
「そうだと思ったわ。ところで、日本の家族やお友達は大丈夫?」 …………

いくら日本語訛りがあるとはいえ、よくこちらのことがわかったなぁ。そんなに、ここでビデオを買う人は少ないのかぁ?でもオフィスに取りに行くと結構いろいろな注文が入っているように見えるけど…。

先日、CITYに住んでいる友達が、うちの近くの公園の駐車場でバッテリーがあがり大騒ぎをしたらしい。しかし居合わせた人たちがそれはそれは親切で、自分の家の周りとは大違いだったと感動していた。郵便局の窓口の人に不満を言う人も結構いるが、わが街の郵便局ではありえないと思う。まぁ。こちらが右も左もわからず、片言英語だから助けてやろうという気にもなるのだろうが、それはそれは親切に対応してくれる。いつの頃からか、郵便局に行く際には何も準備をしないようになってしまった。とりあえずおじさんに聞けばいいや。

この街に住んで早9年。いい人達に囲まれていい所に住んでいるなぁと、ことあるごとに思う。

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