卵のお話
今年は卵からサルモネラ菌が検出されて、かなりの数の卵がリコール回収され、話題になった。いったいどの卵なら大丈夫なのか。改めて疑問に思った次第だ。
とある食の安全のワークショップでの資料に興味深いものがあった。市販されている卵には、Cage-freeとかOrganicなどのなんだか素敵な文字が羅列されている。これについて解説されているのだ。
表示 | 説明 |
Farm Fresh, healthy United Egg Producers Certified | 市販されている一番安い卵で、鶏は身動きできないおりに飼われている。ストレスで隣の鶏をつつかないように、くちばしを切られていることも。 |
Vegetarian Feed, All Natural | 餌の質が向上しただけで、おりに飼われている状況は変わらない。 |
Cage-free | 文字通り読むと「おりがない」となるが、これは個別のおりがなくなっただけで、広い囲い中に多くの鶏がひしめき合う状態だ。しかし歩き回ったり、羽をばたつかせることはできる。 |
Omega 3 Enhanced | Omega 3を取ると心臓病とか糖尿病などの防止に役立つと言われて流行っているが、根本的な卵の安全性は何も書いていない気がする…。 |
Certified Organic (All Vegetarian organic certified diet) | 有機栽培の菜食の鶏の卵。おりには入っていないが、外を自由に歩き回れるということではない…? |
Free-range | 一応戸外に自由に出入りすることが許されている環境におかれている鶏だが、絶対に戸外に出さなくてはいけないという決まりはない…(というところが微妙) |
Certified Humane | 室内飼いだが、飼育密度はかなり低い。Humane Farm Animal Careという組織からの証明がある。 |
Animal Welfare Approved | Animal Welfare Instituteが提唱するケージなし、口ばし切りなしの鶏の卵。一般的にスーパーなどでは売っていず、個人農家から入手する。 |
Pasture Raised | 牧草地での放し飼いの鶏の卵。これが私たちがイメージする健康な卵の姿。親鳥は広い草地を歩き回り、虫や草などをつついてバタバタしている。これも普通のスーパーなどでは売っていないし、とにかく高価。 |
表の下に行くほど、安全性が高くなりお値段が高くなる。毎日のようによく食べる卵。言っていることはわかるんだけれども、どの辺で手を打つのかが難しい。
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