アッシュ・ウエンズデー
今日2月17日は「アッシュ・ウェンズデー」。額の真ん中に黒い汚れのようなものをつけている人を見かける。これはキリスト教の行事で、カトリック教会では、この日、キリストの受難・死を想い痛悔する印として信者の頭に灰をかけたり額に灰をつける。そう額の真ん中の汚れはこの灰である。 灰は、前年の枝の主日に祝別した、勝利と歓喜の象徴であるシュロの枝を焼いて作る。
この「灰の水曜日」はイースターの46日前となっている。この日から日曜日を除いた40日間、キリストの40日間の荒野での断食に因んでそのイエスの苦しみを分かち合うという意味で、 復活祭(毎年4月初あたり)まで何かを断つ、という習慣がある。そのため前日の火曜日(Shrove Tuesday)には、パンケーキを焼いて食べる習慣もあるとか。 パンケーキは、小麦粉・卵・バターそしてジャム等で作るが、台所に常備してあるものを食べ尽くしてしまうので、 空になった戸棚でその期間を迎えることができるという意味があるそうだ。この日から40日間贅沢な食べ物は食べないが、人によっては前日のパンケーキの習慣から甘いものを食べない人もいる。また、自分の好きな食べ物を断っている人もいる。この期間にアメリカ人の家に呼ばれた場合、持参するものには注意を払う必要がある。(特にスィーツ系の持参は事前に確かめたほうが無難)
キリスト教における最重要祝日である復活祭(イースター:Easter Sunday)が「春分の日以降の満月の次の日曜日」と定められているため、それに起因する祝日が毎年めまぐるしく変動する。ちなみに今年の春分の日は3月20日。そしてそれ以降の満月は3月29日(月)。イースターサンデーとなるその翌日曜日は4月4日。イースター前の金曜日(グッドフライデー)は4月2日となる。
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初めてコメントさせていただきます。
westchester在住のkikiと申します。
今日外出先で、額が黒く汚れている方を数人見かけ
「額にあざがある人の多い町だなあ」と思っていました。
あまりマジマジと見るのは失礼かと思い勘違いしてしまったのですが
灰だったのですね!?
とても勉強になりました。
これからもブログ楽しみにしています♪
投稿: kiki | 2010年2月17日 (水) 17時46分
私が初めて見たのは、額に黒い汚れがついているスーツ姿の若い女性でした。思わず「汚れてますよ」と声をかけそうになったのですが、その頃はそんな気の利いた英語も使えず、そのままになりました。でもそのままで本当によかったー。
投稿: 管理人 | 2010年2月17日 (水) 20時24分